「いい感じの毎日」ってどんな感じなんだろう?

コラム・エッセイ

毎日がキラキラしてなくてもいいけど、なんとなく「この感じ、悪くないな」って思える日がふえると、心がちょっと軽くなる気がする。

でもときどき、「もっとちゃんとしなきゃ」「あの人みたいに過ごせてない」って無意識に焦ってしまうことって、ないですか?

今回の記事では、「いい感じの毎日って、なんだろう?」を見つめてみようと思います。
一緒に、心地よいペースで過ごせるヒントが見つけられたら、嬉しいです。

SNSで見るような“理想の一日”ってほんとに必要?

SNSで見かける「理想の一日」ってありますよね。

早起きして、朝日を浴びて、コーヒーをゆっくり飲んで、読書や運動などの朝活もして…。
そんな一日が過ごせたらとっても素敵だけど、現実はなかなかそうはいかないもの。

なのに、画面の向こうの誰かと比べてしまって、「ちゃんとできてない自分」にがっかりしたり、「もっと頑張らなきゃ」って無意識に焦ってしまったり、挙句の果てには、「なんで自分はできないの」って自分を責めちゃったり。そんなこと、ありませんか?

わたし自信も、「あの人みたいになりたい」って思うことがあります。
でも、そう思えば思うほど、自分のリズムが置いてけぼりになることもあって。

どんな一日を「いい」と感じるかって、本当に人それぞれなんですよね。
世間や誰かの正解に合わせようと頑張らずに、自分にとって心地よい過ごし方を、少しずつ見つけていけたらいいなと思います。

“気持ちがスッキリしてる”って、案外レアかもしれない

「今日はなんか、気分がいいな」
そんな風に感じる日って、意外と少ない気がしませんか?

朝から体が重くだるさが抜けなかったり、ぼーっとして、なんとなくやる気が出なかったり。
特別何かがあったわけじゃないのだけど、気持ちがふわっと晴れない日って、わりとよくあるものです。

でも、私たちはつい「ちゃんと切り替えなきゃ!」とか、「前向きにならなきゃ!」とかって思ってしまいがち。
ネガティブな気分を”すぐに直さなきゃいけないもの”だと思ってしまうことって、ありませんか?

だけど本当は、気持ちって天気みたいなもの。
晴れたり曇ったり、雨が降ったり、時には台風みたいに荒れてしまったり。
きっとそれが自然なことなんだろうって思います。

「なんとなくスッキリしないな」という日があっても、それはダメな日なんかじゃない。
そんな日こそ、「今日はちょっとゆっくりしてあげようか。いつも頑張ってるんだよね」って、やさしく自分に声をかけてあげられたら十分なんだと思います。

“いい感じ”を決めるのは、他人じゃなくて自分

SNSで見かけるような誰かの「理想の暮らし」を参考にするのは悪いことじゃないけれど、
そのまま自分に当てはめようとすると、ちょっと苦しくなることがあります。

早起きが合う人もいれば、夜の静かな時間に心が落ち着く人もいる。
賑やかな場所が好きな人もいれば、ひとりの時間がいちばんリラックスできる人もいる。

何を”いい”と感じるかは、本当にひとそれぞれで。
そこに、「正しい」も「間違っている」もきっとないんだと思います。
それなのに、つい「こうするべき」「こうあらねば」で自分を縛ってしまうのは、
息苦しいし、ちょっぴり自分に厳しすぎるような気もしてしまいます。

もしかしたら、「今日は良い天気で洗濯を干すのが気持ちよい!」とか、
「犬のお散歩をしている人を見かけて、かわいくてつい微笑んじゃった」とか、
そんな何気ない日常の一幕が、自分にとっての「いい感じ」なのかもしれません。

”いい感じの毎日”のかたちは、他人と比べなくて大丈夫。
小さくても自分の中に「心地よい」って思える感覚がもてたら、
きっとそれだけで、もう十分なんだと思います。

「なんとなく調子がいい日」に共通してること

「今日はなんとなく調子がよかったな」と思える日って、あとから振り返るとちょっとした共通点がある気がします。

たとえば、
朝ヨガできた
朝にコーヒーをゆっくり飲めた
SNSを見すぎず、外の世界に目を向けられた
気がかりだった用事をひとつだけ片付けられた
なんとなく気持ちを言葉にしてみた
など。
どれも「特別なこと」ではないけど、そんなちいさなことが積み重なると、重荷が少しだけ軽くなったような気がして、ふと心が和らいでいたりするんですよね。

SNSで自慢できるような誰かにすごいって思われるような一日じゃなくてもいい。
自分にとって「今日はこれでよかった」って思えることが、ちゃんとある。

それに気づけることが、実はとっても大切で。
気づけた日は、十分に「いい感じの日」なんだと思うんです。

じぶんにとって“ちょうどいい日”を、重ねていこう

「いい感じの毎日」って、誰かの理想をなぞることじゃなくて。
自分にとって心地よいペースや、ふと気持ちが軽くなる瞬間など、小さなほっこりすることを、見つけ続けていくことなのかもしれません。

その日は特別なことがなくても、ちゃんとごはんを食べられたとか、笑顔になれる瞬間があったとか。人に感謝する気持ちを持てたとか。
そんな小さな出来事の積み重ねが、「今日はちょっといい日だったな」って思える日を増やしてくれる気がします。

きっと毎日じゃなくてもいい。
ときどきそう思える日があって、それが少しずつ積み重なっていったら、きっとそれで十分なんじゃないかな。

誰かのリズムじゃなくて自分の”ちょうどいい”を大切に。
今日もその一歩を、一緒に重ねていけたら嬉しいです。

めぐ

書くことで、気持ちが少し整う。
日々のゆらぎや、暮らしの中でふと気づいたことを言葉にしています。
noteでは、心に寄り添うエッセイを。
こころノートでは「ちょっと楽になる」きっかけになるような内容を発信しています。
言葉の力で、ハートをつなげることができたらうれしいです。

めぐをフォローする
コラム・エッセイ