言葉にしたら救われる気がした
書くことで、心の奥に沈んでいた感情が、少しずつほぐれていく。
そんな体験を、これまでに何度も繰り返してきました。
言葉にしてみると「私はこんなふうに感じていたのかもしれない」と、
ふと気づけることがあるのです。
たとえば、夜中にひとりでスマホの画面を見つめながら、
「しんどい」「つらい」と検索していた、かつての私のような誰か。
今もどこかで、そんなふうに言葉を必要としている誰かがいるかもしれない。
その人の心が、ふっとほぐれるきっかけを届けたくて、この場所を始めました。
過去の自分に、そっと手紙を書くように
「ここは私の居場所じゃない」
そんな違和感を、ずっと抱えていました。
学校でも職場でも、まるで自分だけが浮いているように感じて、
心のどこかに寂しさを抱えながらすごしていました。
それでも、平気なふりをして笑ったり、周りに合わせたりしながら、
なんとか毎日をやりすごしていた、あの頃の私へ。
ここで綴る言葉は、当時の自分に宛てた手紙のようなものです。
寄り添うことしかできないけれど
寄り添うということは、一見“何もしない”ように見えて、
実はとても繊細で、難しい行為だと感じています。
無理に励ましたり、答えを押しつけたりせず、ただそばにいて、
相手の気持ちをそのまま受け止める──それが本当の意味での「寄り添い」なのではないでしょうか。
たとえば、伴走者のように、相手の歩調に合わせて静かにそばを歩く人。
そんな存在に、私はずっと憧れてきました。
心が深く沈んでいた時期、私は静かな孤独に包まれていました。
何よりも求めていたのは、理屈や正しさではなく、
「つらかったね」「よく頑張ったね」と包んでくれる言葉。
けれど、その存在に出会うことはできませんでした。
幼い頃から、満たされない思いを抱えてきた私は、大人になった今でも、
心の奥に“愛されたい”という渇望を抱えています。
ジャッジせず、ただ人として隣にいてくれる──
そんな存在を、今も心のどこかで求め続けています。
こころノートで届けていきたいこと
あなたの悩みに、私が答えを出すことはできないかもしれません。
それでも──今日という日を、なんとかやりすごせますように。
心のどこかに、ほんの少しでも、やすらぎが宿りますように。
言葉には、そっと人の心を包む力があると信じています。
この『こころノート』が、思いを言葉に変えて届ける、あたたかな場であれたらと願っています。
ひとりぼっちにならない場所を、ここに
誰にも頼れない夜があっても。
言葉にならない涙が、あふれてしまうことがあっても。
あなたはひとりぼっちじゃない。
──そんな思いを、この『こころノート』で形にしていきます。